仕事をする上で、オフィスのビジネスフォンはもちろん、今ではスマートフォンも欠かせない通信手段の一つ。
通常、NTTのボイスワープやビジネスフォンの「外線転送」を使えば、外出している社員のスマホに外線着信は転送できますが、基本料や通話料は必要になります。
そこでおすすめするのが、ビジネスフォンの「スマホ連携機能」。
ビジネスフォンとスマホを連携させることで、互いに内線通話および内線転送が可能になるのです。
また、「クラウド型ビジネスフォン」が注目を集め、サービスを利用することでスマホがビジネンフォンとして使えるようになります。
ということで今回は、ビジネスフォンの「スマホ連携機能」の説明と、参考までにクラウド型ビジネスフォンの特徴をご紹介いたします。
▶︎目次
1.ビジネスフォンの「スマホ連携機能」で内線転送が可能に!
現代社会は、携帯電話やスマートフォンを一人一台は持っている時代。ビジネスの場でも欠かせないツールになっています。
その時代の流れに合わせて、現在のビジネスホンには「スマホ連携機能」が搭載され、利用すればスマホをビジネスホンの子機として使えるようになります。
つまり、オフィス内のすべての通話が内線化できるので、通信費のコスト削減に大きく貢献してくれるでしょう。
さらに、会社にかかってきた外線着信は、外出している社員のスマホに「内線転送」が可能に。
その際、通話中や電話に出られないときは、留守録メールと留守録ボックスを活用することで、連絡内容の確認がすぐに行えます。
スマホ連携機能の使い方
このスマホ連携機能は、メーカーよって異なりますが、基本的に専用アプリをスマホにインストールして連携させる方法が取られています。
一例として、SAXA「Agrea HM700Ⅱ」のスマホ連携機能をご紹介いたします。
SAXA専用のスマートフォン内線アプリ「MLiner」をお使いのスマホにインストールすれば、ビジネスフォンの内線子機として利用できます。
スマートフォン内線アプリ「MLiner」は、分かりやすいデザインを採用しているので使いやすいのが特徴。着信履歴確認や電話帳表示などの様々な機能が迷うことなく直観的に操作できます。
それ以外の便利な機能は以下の通り。
マルチライン対応
他の外線への着信状況が把握でき、他の人が保留した通話にも対応可能。さらに、オフィスの外線着信は内線転送ができるので、スムーズに転送できます。
ビジネスフォンの電話帳が利用可能
ビジネンフォン側の電話帳がそのまま使えるので、スマホに登録する手間が省けます。
ビジネスフォンの着信履歴が閲覧可能
ビジネスフォン側の着信履歴が確認できるので、対応できなかった着信に対して即座に対応できます。
以上のように、ビジネスフォンのスマホ連携機能を利用すれば、スマホがビジネスフォンの内線子機として使えるようになるので、外線着信も通常の内線転送が可能になるのです。
2.参考)クラウド型ビジネスフォンとは?
「クラウドPBX」という言葉は聞いたことがないでしょうか?
クラウドPBXの「クラウド」は「クラウドコンピューター」のこと。
英語では「cloud(クラウド)」となり、日本語訳では「雲」を表しています。
クラウドの身近なサービスとして、DropboxやGoogle Driveなどのクラウドストレージサービス。GmailやYahooメールといったWebメールもクラウドサービスになります。
クラウド型ビジネスフォンとは?
そこで、クラウド型ビジネスフォンとはどんなサービスなのか?
簡単には、従来のビジネスフォンで設置する主装置(PBX)をインターネットのクラウド上に展開し、ユーザーは専用アプリやソフトをお使いのスマホにインストールして、クラウド上の主装置(PBX)にアクセスすることで通話ができる電話サービスになります。
クラウド型ビジネスフォンを利用するメリットは、通常のビジネスフォンと違い主装置(PBX)の設置や配線などの工事が不要。結果、少ない初期費用で導入できます。
また、基本的にインターネット環境が整っている場所ならどこでも電話システムが構築できるので、利便性が高く増設にも柔軟に対応できます。
スマホがビジネスフォンとして使うるようになるため、通常の内線通話や内線転送が可能。さらに、各拠点に導入すれば、拠点間通話の内線化も図れるのです。
現在、クラウド型ビジネスフォンが注目され、数多くの事業者がサービスを展開しています。
一部ですが、以下の様なクラウド型ビジネスフォンサービスがあります。
- MOT/TEL(モッテル)
- INNOVERA-PBX
- GoodLine(グッドライン)
- 自由放題ビジネスフォン
- BIZTEL(ビズテル)ビジネスフォン
- shaMo!(シャモ)
このようなクラウド型ビジネスフォンサービスの利用にあたっては、導入工事などは不要ですが毎月の月額料金は必要になります。
導入を検討する際は、できれば複数社から見積もりを出してもらいましょう。
3.まとめ
今やスマートフォンはビジネスにも欠かせないツールの一つ。
その時代の流れに合わせて、ビジネスフォンにも「スマホ連携機能」が搭載され、利用することでスマホがビジネスフォンの内線子機として利用できます。
ビジネスフォンとスマホ間の内線通話はもちろん、内線転送などの機能が使えるようになるので、業務効率化に大きく貢献してくれるでしょう。
スマホ連携機能は機種によって機能の有無があるので、販売店などに確認が必要です。